ふと19世紀のカトラリーのカタログを見ていたら面白い記述を発見。
ミニコラムでもティースプーンとコーヒースプーンサイズについていろいろ資料をもとに比べたことがありましたが、今回は新発見。
19世紀のマッピン・ブラザーズのカタログなのですが、面白いことに同じモデルでティースプーンが3サイズ販売されていたことがわかりました。
いわゆるシルバープレートで一般的なEPNやニッケルのみのフィドルパターンのカトラリーのカタログです。黄色く着色した部分に注目です。ティースプーンにはフルサイズ、ミドルサイズ、スモールサイズと3サイズ用意されていることがわかります(doはdittoの略で同上の意)。このような書き方をしているカタログは初めて見ました。このカタログの正確な年代は不明ですが1860年代~1880年代頃ではないかと思います。サイズは書かれていませんが、面白いですね。ミニコラムに書いた「アフタヌーンティー用」サービスが生まれる前だと思います。
パッとみていろいろ気付く情報というのがいくつかあります。例えば、コーヒースプーンがないとか、シルバープレートが厚いものを選べたとか、シュガースプーンの存在とか。
こういう資料の裏付けがあると、アンティークは面白みを増しますね。
当店HPにティースプーンとコーヒースプーンのサイズに関するミニコラムはこちら↓(上記内容も追加します)