saiviati

雑談。

近代ガラスの発展以前というのは中近世はヴェネチアが中心でした。当然18世紀以前のヴェネチアンガラスというのはとても価値があります。日本ではほぼ出回ってないですね。リバイバル品をオリジナルと勘違いしてる例はありますが…。

でも、ヴェネチアンガラスはガラスの中でも見分けがすごく難しいジャンルの1つです。

その例を1つご紹介。

ヴィクトリア&アルバート博物館に収められた以下のグラス。

https://collections.vam.ac.uk/item/O2891/pilgrim-bottle-venice-and-murano/

近年になって1878年頃製造と判断されましたが、このガラスは、そのHPに書いてあるように以前は16世紀のものとされていたものです。なんと300年ぐらい差があるのにわからなかったわけです。でもそれくらい難しいのがヴェネチアガラスとお考え下さい。まず巷で見かけたらリバイバルと疑うべきものです。上記もそうですが、サルヴィアーティのリバイバル品はめちゃくちゃ上手いです。サルヴィアーティの一般品は明らかにリバイバルとわかる品物がほとんどなのですが、本気で似せたものは本当に上手いです。

でも実は見分けう方法はいくつかのポイントを抑えれば結構わかる場合があります。それはここでは教えられませんが、本当に古いヴェネチアンガラスは、近代のものより圧倒的に美しいので是非興味を持ってみてください。